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リー・クアンユーが賞賛、スカルノは「偉大なる人物」であり卓越した演説家

SINGAPURA, KOMPAS.com - これまでにインドネシアのスハルト元大統領とシンガポールのリー・クアンユー元首相の親密さは繰り返し語られており、一般にも広まっている。しかし、 インドネシアの独立宣言者かつ初代大統領であるスカルノとリー・クアンユーの関係を知る者は多くない。

リー・クアンユーは過去にブン・カルノ(訳注:スカルノの愛称。「ブン」は兄貴といった程度の意味)を「偉大な人物(The Great Man)」であると賞賛したことがある。このカリスマ性に富み、聴衆に強く訴えかける卓越した演説家であるスカルノに対する賞賛は、リーの回想録「From Third World to First: The Singapore Story:1965-2000」で語られたものだ。

2015年3月23日にこの世を去ったシンガポール建国の父は、1960年8月に大統領宮殿でブン・カルノと会談した際のエピソードを記している。ブン・カルノは威厳のある制服に身を包み、どこに行くにも杖を持ち歩いていたという。

亡くなるまで世界で最も長く国会議員を務めたリー・クアンユーは、伝説的な人物であるブン・カルノとの会談を長らく待ち望んでいた。

「1959年2月のことだった。シンガポールで運転していると、ブン・カルノの演説を流すラジオ放送が耳に入った。彼は中部ジャワで数十万人の聴衆を前に演説を行なっていた」とリー・クアンユーは記した。

リー・クアンユーはスカルノの演説に溢れる熱意に驚嘆したと認めている。リーによれば、スカルノは聴衆をとりこにし得る天才的な演説家であったという。

「朝8時半にラジオをつけた。周波数が合わなくて途中で途切れてしまった。3時間後、私がマラカに着いた時、ブン・カルノは轟くような美声で熱のこもった演説を続けていた。非常に表現力に富んだもので、聴衆の叫び声が聞こえてきた」とリーは記した。 

この2人の指導者は後に20分の会談を行なった。彼らはインドネシア語とマレー語を交えて話し合った(リーはマレー語に堪能)。リー自身は、この会談は最終的に失望で終わったと記している。話し合いの大半が、具体的な内容なしに、社交辞令に終始したためだ。

ブン・カルノは会談で、例えば、シンガポールの人口を尋ね、自身の演説でたびたび言及していた指導される民主主義のコンセプトについて説明した。

Kompas.com, Rabu, 25 Maret 2015 | 18:09 WIB

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