日本で下着泥棒を追いかけたインドネシア人
2015年2月25日
TEMPO.CO, ジャカルタ - 日本で下着泥棒を追いかけたインドネシア人留学生がいる。彼の名はモハンマド・ジャクファル・イドゥルス、国士舘大学博士課程で政治学を専攻する大学院生だ。インドネシア・ジョグジャカルタのガジャ・マダ大学日本文学科を卒業後、現在は桜の国で博士論文に取り組んでいる。
ジャクファルが下着泥棒と出くわしたのは、2015年2月23日月曜日16時30分頃、自宅アパートでのことだった。アパートではここ4か月の間に数多くの苦情が寄せられていた。「入居者が干していた下着が何度も紛失していたからです」とジャクファルは語った。
ジャクファルは現在、神奈川県相模原市のアパート1階に住んでいる。同じアパートには3人のインドネシア人女性も暮らしている。現在、国士舘大学政治学科で講師を務めるジャクファルの妻、ミヤもそのうちのひとりだ。
その日の夕方、ジャクファルはたまたま大学へは行かなかった。買い物から帰り、テレビをつけたその時だった。アパート裏のベランダに映る影が目に飛び込んできた。ジャクファルはすぐさまカーテンを開け放った。なんという事だろう。そこには下着姿で身をひそめる一人の男の姿があったのだ。ジャクファルは激昂すると、窓を激しく叩きつけた。その泥棒は驚き、怯えた様子で、そのまま一目散に逃げ出した。
この泥棒を逃がすまい。ジャクファルは慌てて携帯電話を掴むと、すぐに男を追いかけた。ジャクファルを驚かせたのは、男は逃走中に何人もの間を通り抜けたが、彼らが誰ひとりとして男を止めようとしなかった事だ。交通量の多い大通りに差し掛かると、男は少しだけ足を止めた。ジャクファルはすかさず飛びかかったが、男は暴れまわると強引に大通りを横断した。「私は渡りませんでした。そのまま追いかければ、車にぶつかったかもしれないので」とジャクファルは語った。
男が走り去った方向を確認すると、ジャクファルはすぐさま110番に通報した。およそ15分後にパトカーが到着した。警察官は当初2人だけだったが、程なくしてさらに4人がどこからともなく現れた。彼らがパトロール中の警察官である事は間違いなかった。ジャクファルは事件の経緯や犯人の特長について尋ねられた。そして、その間にさらに2人の警察官が到着した。
ジャクファルはパトカーで自宅アパートまで送り届けられた。アパートに着くと、さらに4人の警察官の姿が目に入ったが、それでもまだ不十分と言わんばかりに、鑑識からも2人の警官が応援に駆け付けた。鑑識の警官はジャクファルのアパートを何カ所も調査した。彼らは洗濯物を調べたり、指紋や足跡の採取を行なった。ジャクファルによると、別の警察班はその時、犯人の男が姿を消した場所の周辺を捜査していたという。「彼らの仕事ぶりは素晴らしく、対応も非常に丁寧でした」とジャクファルは語った。
警察が犯人の逮捕に成功したのは、それからわずか一時間後のことだった。ジャクファルによると、男が逮捕されたのは最後に姿を消した地点からさほど離れていない場所だった。ジャクファルは警察が示した写真からその事実を知ったという。そして、警察からは同時に、男が精神に異常をきたしていたことも知らされた。男の自宅は姿を消した場所からさほど離れていない場所にあり、ジャクファルのアパートからおよそ1キロの距離だった。「なんとも後味の悪い結末でした」と語るジャクフルだが、彼には分かったことがある。日本には、先ほどの女性の下着を専門に狙う男のような、訳の分からない泥棒が数多く存在しているのだ、と。
Tempo.co, 25 Februari 2015
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