日本の安倍晋三首相にとっては想定外のことだろう。先月1月17日にエジプト・カイロを訪問した際の演説が結果として、イラクおよびシリアにおけるイスラム国によって命を奪われた2人の日本人人質事件を招くこととなった。ましてや、首相はカイロでの演説において、預言者ムハンマドのハディース(言行録)から複数回にわたって引用していたにもかかわらず、だ。 ...
【日本人人質事件】「問われる安倍首相の対応」-インドネシア・コンパス紙(2015年2月3日)
東京、火曜日-イラクとシリアにおけるイスラム国(ISIS)の人質となった日本人2名の救出に失敗したことをきっかけに、国際的な危機に対処する上での日本の能力に対して懐疑的な見方が広がっている。安倍晋三首相は2月2日火曜日、海外で自国民を救出するために軍隊を派遣する可能性についての議論があるべきとの見方を示した。 ...
「安倍首相、イスラム国を決して許さない」-インドネシア・コンパス紙(2015年2月2日)
ISISが後藤氏を処刑、ヨルダンはパイロットの消息を待つ-東京、日曜日-2月1日日曜日、日本の安倍晋三首相は2人目の人質となった日本人ジャーナリスト後藤健二氏の首を刎ねたイスラム国を強く批判した。それは「非道・卑劣極まりない」行為であり、「テロリストたちを決して許さない」と安倍首相は語った。ISIS兵士による戦場ジャーナリスト・後藤氏(47)の斬首動画および報道がソーシャルメディアのツイッター上で広まると、日本人は眠りから呼び起こされた。 ...
【国交樹立から64年】「外交:ロシア、インドネシアの友人」‐コンパス紙(2015年1月31日)
ロシアはインドネシアの古い友人だ。インドネシアは当時まだ国家として幼く、1949年にオランダから主権を移譲されると国際支援を求めて奮闘していた。そうした中で現在のロシアであるソビエト連邦は1950年1月26日にインドネシアの主権を承認した。その数日後の1950年2月3日、ロシアは電報を通じて、外務大臣モハマッド・ハッタからインドネシアの主権に関するロシアの承認を受けいれたとの確認を得た。この2月3日はロシアとインドネシアの国交が樹立されたという意味においても重要な日となった。三日後には両国の国交樹立から64年を迎える。 ...
「混迷するイスラム国人質事件」‐インドネシア・コンパス紙社説(2015年1月31日)
「イスラム国」による人質事件は日本政府だけではなく、ヨルダン政府をも巻き込んだことでさらに混迷を深めている。事件はISISによる二人の日本人、すなわちコントラクターの湯川遥菜氏とフリージャーナリストの後藤健二氏の誘拐に端を発している。ISIS側は日本政府に対し、2百億米ドル(2.5兆ルピア)の身代金を2015年1月23日までの期限に支払うよう要求した。日本政府は期限までにその要求を受け入れなかったため、ISISは湯川氏を殺害した。日本政府はISISによる湯川氏の殺害後も2.5兆ルピアの身代金を支払う姿勢は示していない。ISISはこうした状況を受け、人質の後藤健二氏を利用することで、ヨルダンで収監中の彼らの仲間であるサジダ・リシャウィ氏を釈放するようヨルダン政府に圧力をかけている。 ...
【「イスラム国」日本人人質事件】「日本にとっての困難な選択」‐インドネシア・コンパス紙社説(2015年1月28日)
「イスラム国」(※注)の要求を受け入れるべきか。日本の安倍晋三首相は難しい選択を迫られている。仮にISISが求める2百億米ドル(2.5兆ルピア)の身代金を支払わないとすれば、それは安倍首相がISISに人質とされた日本人フリージャーナリストの後藤健二氏を見殺しにしたことを意味する。なぜなら、ISISは日本政府に対して身代金を支払うよう要求しているためだ。要求を拒んだ場合、後藤健二氏を殺害すると脅迫している。ISISが1月23日金曜日に後藤健二氏とともに人質となっていたもう一人の日本人である湯川遥菜氏を殺害したことで、安倍首相に対する圧力が日増しに強まっている。湯川氏が殺害されたのは、期限とされた2013年1月23日までに日本政府が身代金を支払わなかったためだ。 ...
「阪神・淡路大震災から20年‐災害から学び続ける日本」‐インドネシア・コンパス紙(2015年1月18日)
2015年1月18日付けコンパス紙1面(および15面)「神戸地震から20年-災害から学び続ける日本(20 TAHUN GEMPA KOBE: Jepang Terus Belajar dari Bencana)」の翻訳です。神戸市で行われた追悼行事や関係者の取材などの現地取材を中心に神戸発の記事として掲載されています。 ...