日本文化の催しが集客の目玉に
コンパス紙電子版(2015年5月23日)

JAKARTA, KOMPAS‐日本のポピュラーカルチャーはインドネシアのトレンドであり続けている。こうした点をショッピングモールや大型商業施設の運営者も集客の呼び水として利用している。

1
写真:先月4月にジャカルタのアネックス会館で行われた日本のボーイズバンド、アタック・オール・アラウンド(AAA)のステージパフォーマンス。ポップミュージックはインドネシアで非常に人気のある日本文化のひとつだ。ここ5年の間、インドネシアは音楽、映画、漫画、食べ物などの様々な面で日本文化の攻勢を受けている。

北ジャカルタのベイウォーク・モールで行われた「Hi! Nippon Fest」のステージ前は多くの来場者で賑わっていた。この催しは5月23日土曜日から31日まで開催される。

イベントは日本の伝統的な踊りであるヨサコイ・ダンスで幕を開けた。日本風の衣装を身に着けた踊り子たちが太鼓を打ち鳴らし、日本風の獅子舞を披露することで観客たちを楽しませていた。

「日本の文化や伝統を紹介することがフェスティバルの目的です」とベイウォーク・モールでイベント・宣伝を担当するフランチスカ・レニーは語った。

「10メートルの布に揮毫するといったアトラクションを行なうために、日本から数名のアーティストの皆さんに来ていただきました」とフランチスカ・レニーは語った。

フェスティバルには若者以外に親子連れの姿もあった。日本の魚の形をした凧である鯉のぼりの色塗りコンテストといったイベントも開催された。

「漫画が好きですが、その他の日本文化も知りたいです」と来場者のひとりであるランディは語った。ランディによれば、日本文化は鑑賞する上でも学ぶ上でも非常に興味深いものであるという。「ファッション・服装から音楽まで、日本文化には本当にたくさんのユニークな面があります」とランディは語った。

海外文化の浸透

インドネシア大学の日本文化の専門家であるクトゥット・スラジャヤ(日本文化)によれば、インドネシアは音楽、映画、漫画、食べ物など、様々な面で日本文化の攻勢を受けているという。「こうした文化的攻勢はここ5年にわたって行われている」とクトゥットは話した。

日本はテクノロジーの急速な発展を利用して、全世界、とりわけインドネシアに自国文化を広めようとしているとクトゥットは話す。「彼らは伝統的な文化を現代的なスタイルで包み込んでいる」とクトゥットは語った。

Kompas, 23 Mei 2015