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写真はインドネシアのユスフ・カラ(Jusuf Kalla)副大統領。現地メディアの報道では同氏のイニシャルからとった「JK」という表記が使われることが多い。通称「インドネシアのJK」(笑)

ユスフ・カラが日本の投資家に苦言
2015年3月3日火曜日

ユスフ・カラ(JK:Jusuf Kalla)は率直な物言いで知られる人物だ。 マカッサル出身のJKはインドネシア副大統領となった現在も、話し相手に対して厳しい批判を加えることがままあるという。

そんなJKが、天然資源および自然環境法改正に関する会合に参加した約100名の出席者を前に、日本の投資家に対して苦言を呈したエピソードを披露した。

2008年、当時ユドヨノ政権期に副大統領を務めていたJKは、東京でおよそ500名の投資家やエコノミストを前に講演を行なった。講演を終え質疑応答に移ると、 ひとりの投資家がインドネシアの森林破壊を批判し、森を守るためにもインドネシア政府がこの問題に真剣に取り組むよう求めた。

「そこで、私はこう答えた。インドネシアの森を破壊したのは誰なのか。あなた方(注:経営者)ではないのか、と。1960年代、あなた方は森林を伐採するためにブルドーザーを売りつけた。わずかな支払いで我が国の森林を根こそぎ伐採していった。そうした木材があなたの国のホテルや住宅にある椅子、机、ドアに使われているのだ」とJKは強い調子で語った。

JKは同じ会合で、日本だけではなく、シンガポールとマレーシアに対しても苦言を呈したエピソードを披露した。話しは両国がスマトラやリアウなどで発生した森林火災による煙害でインドネシアへ抗議していた当時にさかのぼる。大統領官邸報道官はこの件に関して、隣国である両国に対して謝罪を表明していた。

しかし、JKはこの対応に不満を抱いていた。JKが報道陣の前で辛辣な批判を展開したのはこのためだ。「そんな事(謝罪)をする必要はない。彼ら(シンガポールとマレーシア)は11か月の間、我が国の森から新鮮な空気を得ていただろうに、感謝の言葉など一度として述べたためしがない。たった1か月、煙にやられたからといっては激怒し、我が国に謝罪を要求するとは、全くいい気なものだ」とJKが述べると、会場は出席者の拍手で包まれた。

しかし、インドネシア政府も環境保護を公約としているとJKは語る。環境問題は今や国際社会から大きな注目を集めているためだ。

「自分たちの子孫に破壊されたような自然を受け継いではならない。これが最も重要なことだ。だからこそ、私たちは共に自然環境を守っていかなければない」とJKは語った。

JPNN.Com, Selasa, 03 Maret 2015